こんにちは。
今回はUR賃貸住宅について紹介したいと思います。テレビCMでは「ユーアールであーる」というキャッチフレーズで、若手女優の吉岡 里帆さん、タレントの千葉 雄大さんが宣伝をしている姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか?
ただ、URってじゃあなに? 安いって本当? という疑問を持っている人のために、今回はURとは? という素朴な疑問から、メリット・デメリットまでを紹介したいと思います。
UR(ユーアール)とはUR都市機構の略
UR賃貸住宅とは、礼金・更新料・保証金など、賃貸物件を普通に借りようと思うと必要になる費用がかからないお得な賃貸物件です。
UR都市機構(独立行政法人 都市再生機構の略称。URはUrban Renaissance Agency、都市再生機構の略)という組織が運営している賃貸住宅を示しているため、通常の賃貸物件(大家さんが貸し出している物件)とは異なる見え方なのです。
UR都市機構の事業の目的は「市街地の整備・賃貸住宅の供給支援」なので、例えば住宅戸数が少ない地域で団地のような物件を賃貸住宅として提供したりしていますね。(団地を想像してもらうとだいたいイメージどおりだと思います)
全国に約72万戸ある点、入居には敷金しか必要でない点、申込み資格が定められている点などが特徴です。
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UR賃貸住宅に住むメリット・デメリット
では、UR賃貸住宅に住むメリット・デメリットを紹介します。
UR賃貸住宅に住むメリット
・やっぱり安い
UR賃貸住宅の1番のメリットは初期費用・月額家賃が抑えられることでしょう。
通常の賃貸住宅に住むためには初期費用でだいたい家賃の5-7ヶ月分が必要になりますが、UR賃貸住宅は家賃の2-3ヶ月分程度で入居開始することができます。(家賃はそれほど割安には見えませんが、古めの物件も多いので高くはない印象)
あとは通常の賃貸物件でかかる更新料(だいたい2年ごとに1ヶ月分の更新料)はUR賃貸住宅だとかかりません。
・入居/退去がスムーズ
次は入退去が楽という点。通常の賃貸物件の貸し借りでは大家さんは損をしないために保証や審査を丁寧にして、住む人を選びます。UR賃貸住宅では保証金の供託などが必要ないので(その代わりに審査基準・入居条件があります)スムーズに入退去ができるといえるでしょう。
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UR賃貸住宅に住むデメリット
・団地のイメージがややネガティブな面も。
この点は書くのは迷いましたが「団地」と聞いてポジティブなイメージを持っている人は少ないように思います。(正直私は団地でも何もネガティブイメージはありませんが)
不動産業界でもUR賃貸住宅というのはやや特殊な立ち位置で、それほどポジティブなイメージを持っていないおじさんが多い印象でした。(最近ではDIYしやすい物件が多いとかで注目を集めていますが、以前はそういう自由な側面・メリットが見えづらかったのだと思います)
・地代が安い場所が多く、アクセスはやや悪い
住宅の戸数提供を主な目的として建設されてきた経緯があるUR賃貸住宅は、流行りの賃貸物件と比べるとアクセスはあまりよくない場所に位置することが多いです。
・物件数が通常の賃貸よりも少ない
約72万戸の住宅があると聞くと多いように聞こえるUR賃貸住宅ですが、実はお部屋探しをしているとUR賃貸住宅はかなり少ないことがわかると思います。こだわりを持って部屋探しをしたい、こういう地域に住みたいという理想が高い人にはなかなか相性が悪いでしょう。
個人的に物件を探してみても、やはり住みたい地域には物件が1-2棟くらいしかないことが多く、結局普通の賃貸住宅に決めることが多かったです。
最近では仲介手数料無料や、敷金礼金0などの物件も多いので、無理にUR賃貸住宅に住む必要はないと思います。
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UR賃貸住宅に住む審査基準・入居条件
次はUR賃貸住宅に住むための入居条件について紹介します。
1 申込者本人の平均月収額が基準月収額以上ある方
2 日本国籍の方、またはURが定める資格を持つ外国籍の方で、継続して自ら居住するための住宅を必要とする方
3 単身者もしくは現に同居し、または同居しようとする親族のある方
4 申込者本人を含めた同居世帯全員が、URが定める入居開始可能日から1か月以内に入居でき、物件内で円満な共同生活を営むことができる方
5 申込者本人を含めた同居世帯全員が暴力団員などではない方
(UR賃貸住宅HP「お申し込み資格」より)
UR都市機構の公式サイトより引用させてもらいました。簡単に説明すると「収入」「国籍」「世帯構成」「入居時期・マナー」「暴力団員」という制約があります。
この中でもおそらく「収入」についてはやや厳しい基準があるので、入居を検討している人は事前に確認しておくと良いでしょう。
UR賃貸住宅に入居するための収入基準
・単身の場合
家賃額:62500円未満 →基準月収額:家賃額の4倍
家賃額:62500円〜20万円未満→基準月収額:25万円
家賃額:20万円以上 →基準月収額:40万円
・世帯の場合
家賃額:82500円未満 →基準月収額:家賃額の4倍
家賃額:82500円〜20万円未満→基準月収額:33万円
家賃額:20万円以上 →基準月収額:40万円
(2020/10/18時点の条件なので、正確な情報は公式サイトでご確認ください)
UR賃貸住宅の探し方
UR賃貸住宅の探し方についても紹介します。
UR賃貸住宅は前述のとおり、UR都市機構が提供している物件なので、UR都市機構のサイトから探すのが一番と思う方もいるかもしれませんが、普通の賃貸検索サイトからも探すことができます。
ただ、物件検索サイトはやはり不動産会社が集客のために物件を掲載することが多いので、利ざやの少ないUR賃貸住宅を取り扱う件数は少ないです。
どうしてもURにすみたい! という方は公式から探すのがいいでしょう。
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UR賃貸住宅は本当にいいのか? 個人的考察
最後に、UR賃貸住宅は本当にいいのか? というのを引っ越し歴6回、不動産業界での勤務経験もある筆者が個人的に考察してみたいと思います。
単身者にとってUR賃貸住宅は個人的には▲
まず単身者にとってはUR賃貸住宅はそこまでおすすめでは無いと思います。
というのも、UR賃貸住宅はやはり「住宅の十分な提供」を目指しているものです。それが意味するのは、住民が増えて、受け入れが必要な地域というのは労働者の街や、小中学校の学区が多いベッドタウンなど、家族世帯に対しての支援がメインであるということを意味しています。(多分)
そのため人数の多い世帯が、しかも大量に住むことができる団地・公団住宅(元)という形での物件提供が主になるため、正直周りに住む住民はファミリーが多いことになります。
一人暮らしで気軽な暮らしをしたいという思いがある人にとって、ファミリーに溢れた物件が居心地いいのか? というと個人的には数戸しかないアパートのほうが気楽なのでは‥とか、人と顔を合わせなくても済む物件のほうが良いのでは‥と思ってしまいます。
ファミリーにとっては条件による
次に、ファミリーにとってはUR賃貸住宅も有りなんじゃないかなーと思います。
特に転勤の多い仕事についていて、定期的に引っ越しをしないといけない家族にとっては、初期費用がかからず、更新料も不要のUR賃貸住宅は相性がいいのではないでしょうか。
また地域も学校が近かったり、周りにもファミリーが多いこともあり、決して住みにくい場所ではないはず。
最終的には好みもある。ぜひ内見・近所散策をしてみて
とはいえ、個人的な所感でURを持ち上げも、否定もしません。正直賃貸住宅って相性も大いにあると思います。
UR賃貸住宅に興味があるという人は、ぜひ一度内見をして、周辺散策をして住んでいる人の様子や雰囲気を掴んでみるといいでしょう。(僕はけっこう団地の中にある商業圏が好きなので、散歩で見かけては買い物をしたり、食事をして遊んでいます)
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