エアコンはつけっぱなしが安い?一人暮らしの電気代と節約のコツ

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出かけるとき、エアコンを消すか、つけたままにするか。ちょっと迷いますよね。4コマ漫画第47話『エアコンつけっぱなし?』も、まさにこの「あるある」がテーマです。

「つけっぱなしのほうが安いらしい」という話はよく聞きますが、じつはいつでもそうというわけではありません。この記事では、エアコンメーカーの検証結果と、国の省エネ情報をもとに、どんなときにつけっぱなしが得なのか、一人暮らしの電気代はどのくらいなのかを整理します。

結論:短い外出ならつけっぱなし、長い外出なら消す

ダイキン工業が行った検証では、30分前後までの短い外出なら「つけっぱなし」のほうが電気代が安いという結果が出ています。いっぽうで、外出時間を考えずに一日中つけっぱなしにすると、こまめに消すより電気代は高くなりました。

つまり「どちらが安いか」は、外出する時間の長さと時間帯で変わります。

夏(冷房)の検証結果

ダイキンが2016年8月に大阪市のマンション(約14畳)で、冷房26℃・風量自動の条件で行った検証の結果です。

時間帯つけっぱなしのほうが安かった外出時間
日中(9時〜18時)35分までの外出
夜間(18時〜23時)18分までの外出

日中は外の気温が高いので、一度消して部屋が暑くなると、もう一度冷やすのに電力がかかります。夜は外の気温が下がるので、消しても部屋が暑くなりにくく、こまめに消すほうが有利になりやすい、という説明です。

また、同じ検証で「一日つけっぱなし」と「外出中は消す」を比べたところ、つけっぱなしは5.7kWh(153.9円)、外出中に消した場合は4.4kWh(118.8円)で、差は1日35.1円でした(電気料金は1kWhあたり27円で計算)。長く家を空けるなら、消したほうが安いということです。

冬(暖房)の検証結果

冬についても、ダイキンが2017年12月に京都市のマンション(約14帖)で、暖房24℃の条件で検証しています。

  • 30分ごとに消したりつけたりした場合と、つけっぱなしの場合を比べると、深夜〜早朝も日中も、つけっぱなしのほうが消費電力量は少なかった
  • 生活のスケジュールに合わせて運転した場合と、24時間つけっぱなしの場合を比べると、つけっぱなしは12.7kWh(約343円)、スケジュール運転は11.6kWh(313円)で、差は約30円

ダイキンはこの結果から「30分程度なら、エアコン暖房を切るより『つけっぱなし』がお得」とまとめています。

なぜ「つけた直後」に電気を使うの?

エアコンは、運転を始めた直後、部屋の温度と設定温度の差が大きいときにいちばん多く電力を使います。設定温度に近づいてからは、その温度を保つだけなので、使う電力は少なくなります。

短い外出で消すと、帰ってきたときに「温度差が大きい状態」からやり直しになるため、かえって電気を使ってしまう、というわけです。

なお、検証は特定の部屋・機種・気象条件での結果です。部屋の広さや断熱性、エアコンの性能によって、損得の分かれ目は変わります。目安として「30分くらいまでならつけっぱなし、それより長いなら消す」と覚えておくと使いやすいでしょう。

一人暮らしの電気代はどのくらい?

総務省の「家計調査」によると、2025年の単身世帯の電気代は1か月平均7,337円でした。電気・ガス・水道をあわせた「光熱・水道」は1か月平均13,333円です。

項目(単身世帯・2025年平均)1か月あたり
電気代7,337円
光熱・水道(合計)13,333円

これは全国の単身世帯の平均なので、住んでいる地域や季節、部屋の広さ、在宅時間によって大きく変わります。自分の電気代が平均と比べてどうかを見るときの、ひとつの物差しにしてください。

エアコンの電気代を自分で計算するには

電気代は「使った電力量(kWh)×1kWhあたりの料金」で計算できます。家電のカタログなどでは、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた目安単価31円/kWh(税込)がよく使われています(2022年7月改定、2026年10月時点で同協議会が「現在の目安単価」として案内している値)。

実際の単価は契約している電力会社やプランによって違うので、正確に知りたいときは検針票や電力会社のWebページで確認しましょう。

エアコンの電気代を抑えるコツ

経済産業省 資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」では、エアコンの使い方による省エネ効果の目安を紹介しています。

やること条件1年間の節約の目安
冷房の設定温度を1℃上げる外気温31℃、エアコン2.2kW、27℃→28℃、1日9時間30.24kWh、約940円
暖房の設定温度を1℃下げる外気温6℃、エアコン2.2kW、21℃→20℃、1日9時間53.08kWh、約1,650円
冷房を1日1時間短くする設定温度28℃18.78kWh、約580円
暖房を1日1時間短くする設定温度20℃40.73kWh、約1,260円
フィルターを月1〜2回掃除する目詰まりしているエアコン(2.2kW)との比較31.95kWh、約990円

このほか、同じページでは次のような工夫もすすめられています。

  • ドアや窓の開け閉めを少なくする
  • 夏はレースのカーテンやすだれで日差しをカットする。外出時は昼間でもカーテンを閉める
  • 冬は厚手で、床まで届く長いカーテンを使う
  • 扇風機を一緒に使う(夏は風を体にあてて涼しく、冬は暖かい空気を循環させる)
  • 室外機の吹き出し口のまわりに物を置かない

環境省は、室温の目安を夏は28℃、冬は20℃としています。これは「設定温度」ではなく「室温」の目安です。また環境省によると、夏の設定温度を1℃上げると約13%、冬の設定温度を1℃下げると約10%、消費電力の削減になるとされています。

節約しすぎには気をつけて

電気代は気になりますが、暑い日にエアコンをがまんするのは危険です。環境省は熱中症について、室内でも多く起きていることにふれたうえで、「熱中症警戒アラート」が出たら必ずエアコンを使うよう呼びかけています。

節約は「設定温度を1℃見直す」「フィルターを掃除する」「カーテンで日差しを防ぐ」など、体に無理のない方法から始めるのがおすすめです。

まとめ

  • 30分くらいまでの外出なら「つけっぱなし」、それより長い外出なら「消す」のが目安
  • 夏の夜は、日中よりも「こまめに消す」が有利になりやすい
  • 2025年の単身世帯の電気代は、1か月平均7,337円(総務省「家計調査」)
  • 設定温度を1℃見直す、フィルターを月1〜2回掃除する、カーテンや扇風機を使う、が手軽な節約のコツ
  • 暑い日はがまんせず、エアコンを使う

エアコンの「つけっぱなし」の話は、4コマ漫画第47話『エアコンつけっぱなし?』で読めます。

参考にした情報(2026年10月2日確認)

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