「優れたライターになる近道は結局就職かもしれない」編集者・ライターになるには 第三回

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「ライターとして生きるためのキャリアパス・就職は必要なのか」編集者・ライターになるには 第二回

キャリアパスについて書いてきたところで、具体的にどういう環境で何を学ぶべきか? について書いてみる。

書くスキルは、どういう環境で身につくのか。

書くスキルとして最初に挙げた4つのスキルがある。

 

1執筆のルールを知っていること(書くスキル)

2取材ができること(書くスキル)

3編集力があること(書くスキル)

4企画力があること(書くスキル)

 

これらを身に着けるためには、やはり一番の近道は「編集プロダクションに入ること」「大手メディアで仕事をすること」が必要だと思う。理由は簡単で「書くスキルは経験と実績以外に習いようがないから」だ。

 

執筆のルールはただの慣習みたいなもの

ライターをしていた頃に苦労したのは2-4ではなく、実は1を知らないことだった。執筆のルールには色々あって、「!や?のあとには半角スペースを開ける」とか「WEBではインデントを使わない」とか、当たり前だと思うけど「表現は統一する」とか「()の中は。で終わらない」とかがあった。

 

こういうのって細かいしたくさんあるんだけど、正直どうでも良い業界慣習みたいなものばかり。だけどクライアントからするとそういうルールを知らない人にはローカルルールを教え直す必要があるから、知らない人の原稿には赤入れを大量にする必要が生じる。なら知っている人に頼んだほうがいいよね、、となるので、大手メディアの発注先は新参者ではなく、そのメディア出身のライターや馴染みのライターに頼むことになりやすい。

 

そういう意味でいうと執筆のスキルは「特別なスキル」というよりは「村のルール」なのだが、それを知るにはやはり村に入るのが手っ取り早いというわけである。

 

ちなみに、これを勉強しようと思うとナタリーの書籍「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ」が人気。あとは共同通信が出している「記者ハンドブック」に準拠しているメディアも多い。(アフィリエイトではないけど、こういうのはツルハシビジネス)

 

最近の売れっ子は大概、近くに売れっ子がいる

もう一つ、ライターとしてスキルを身につけて、しかも売れるために編集プロダクションや大手メディアで下積みを積めばよかった…という後悔をした理由は、前述の2-4を身に着けるためには、やはり「強い編集者」と共に仕事をする必要があったと思うからだ。

 

そして、優秀な編集者は売れているメディアでしか仕事をしない。(優秀な編集者の定義は置いておく)なぜなら売れているメディアはハードルは高いが多くの読者に読まれる。その分お金を持っている。書き手に回る給料がいい。

 

そして、そういう編集者は今やソーシャル上でも高い影響力を持っていることが多い。優秀な編集者と魅力的な記事を作れば、その人に拡散してもらえて自分も有名ライターの仲間入りしやすい…なんてことも多い。(ノオト、プレスラボ、Buzzfeed、オモコロなんかはそういうサイクルを回しまくっている)

 

優秀な編集者は企画の作り方、執筆の仕方はもちろん、作家やライターとの付き合い方、売り方、メディアビジネスの拡大の仕方など、メディアにまつわる様々なことに造詣が深い。将来自分でメディアをやるのか、ライターをやるのかはわからなくても、必ず役に立つ。

 

僕がフリーでやっていたときに、TechCrunchというニュースサイトでライターをしていたことがある。また、扶桑社という出版社で働くチャンスもあったのだが、原稿料が一本10000円程度だったこともあり、もっと楽に金がほしい…と欲を欠いてそれらの仕事を蹴ってオウンドメディアのライターをやっていたという経緯がある。今思えば目先の金じゃなくて、実力を求めてそういう仕事に専念するのが正しかったなあ…と後悔している。今の仕事にも活きていただろうし。

 

(逆に言うと、フリーランスでもいい環境に入るチャンスはあったのだから、背伸びをせずに学んでいれば必ずしも就職をしなくとも成長はできたのだろうと思う。

そういうお金>執筆という姿勢が、ほぼ日とかコルクとかの塾、ラボに落ちる理由だったんだろうなって思う。

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「「ライターの種類と単価、そして書きたいものを書いて稼ぐライターについて詳しく」編集者・ライターになるには 第四回」

ライターとして生きる上で必要な種類とお金の話を書いています。

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