個人事業主が生き残る10年後の視点

日記

元個人事業主として、将来は起業を志す身として、どういう仕事を生涯の仕事にするか? は人生における重要なテーマとなっている。

投資家から資金調達をしてビッグな夢、数十億、数百億円を手にすることを目指すスタートアップには縁がないと思う私はあるとしても数千万円の資金調達を借り入れで行うか、手元資金で行うことを標榜しているのだが、そんな堅実な起業論を考える身として先日考えた視点としては「流行り廃りはあれど、5年後までは儲かる仕事」を考えれば、今も儲かって幸せになれるという結論だった。

具体的に言えば、流行り廃り、技術の隆盛は5年というスパンでは流行り廃りはないかもしれないが、技術の成熟とそれに対する顧客のニーズはだいたい、流行りのピーク寸前(流行りのピークの2-3年前)に手をだして学習、調査を開始して、事業化する。収益が上がっているうちにだんだん落ち目になる(ピーク過ぎて2-3年後、つまり手をだしてから5年が経過)というサイクルを経るのではないか?

その5年サイクルを守る限りは、儲かる市場に目をつけて、後発で参入して、美味しいところどりをして、旨いうちに去る‥ということができるのではないかという仮説だった。

(あとはだいたいがマーケティング業界やコンサル業界がツルハシビジネスをするための雑言だとも思っているので、なおさら5年以内に去るほうがリスクが少ないと思う一因でもある)

先行者利益とリスク

一方「10年後儲かる仕事」に手を出す可能性とリスクを考えてみると、10年後に儲かる仕事に手を出すには2つのリスクがある。1つは最低でも3-5年は儲からないというリスク。市場が成熟する前に手を出すのだから、売上は数年は立つことがない。

資金調達をせずに自己資金で数年以上待つのはかなり胆力が必要だ。しかも、成長させるためには売上が立たないどころが赤字を垂れ流す必要が出る。これは、一個人としてやるには資金調達が必要になる。(幸い、日本は投資家からの調達が受けやすくなったこともあり、売上が黒字じゃなくともキャッシュフローがきれいに循環していれば資金調達できる可能性は高くなっている)

2つめのリスクは、資金調達をしたとしても、調達した資金が持っている間に事業がグロースしなかったり、予測とは異なる成長路線をたどるというリスクも確実にある。最悪の場合、その市場が少しも成長しないで、シュリンクしてしまうこともある。

ただし、リスクを取った分(他の人はリスクを取らないのだから)予測と事業成長がヒットした場合は先行者利益は大きく、かなり大きな儲けを得る可能性がある。

個人としての儲けは5年ごと、5年後に見える5年後を見る必要がある

やや一休さん的なトンチみたいな見出しになったが、あくまでも個人として生きる仕事、生き残る仕事を選択するには(デザイナーでも、カメラマンでも、ライターでも、事業家でも)5年後に儲けられる仕事を選択して、挑戦をしていく必要があると思う。

そして、5年が経つまでにその事業を黒字化させて、そこで得た利益を次の5年後に向けて再投資をおこなう必要があるのだと思う。

利益が上がったとしても次の5年後に同様の未来が描けているかはわからない。ただし、10年後を描くのはリスクがある。プロのレベルでなんらかのスキルを習得している人は、5年後の市場形成までに新しいスキルを習得したり、市場を理解して売り方を考える努力を怠らなければ、仕事がなくなることはないはずだ。

事業家として、サラリーマンとしては10年後を見るべき

今日は短期的な目線で未来を見据えろ、、という話で文章を終わらせるつもりではない。事業家として、あるいはサラリーマンとしては10年後を見る人材が重宝される、成功を見つけると思うという話を最後にして終わりたい。

10年後の市場を見据えて事業を興すというのは前半でも話したが、成果として得られるものは売上だけではない。

というのも、サラリーマンにとっては「10年後の市場変化のリスクを見つけて、先行者利益を得るための取り組み」をすることは資金調達をして個人としてヒリヒリする思いをすることはない。少なくとも損害を受けるのは会社。成功しても利益を得るのは会社。個人として起業するよりも失敗したときのリスクは少ない。(その分リターンもすくない)

そして、事業家・サラリーマンにとっては次の市場を興すこと、流行を生み出すこともミッションの一つだと考えられているフシがある。

冒頭にも話したが、ツルハシビジネスのような架空の価値をメッセージ、意味合いをつけて色気を出すだけでも、資本主義経済は活性化する。実質的な価値の移動がなくとも、なんとなく新しい手法を採用したいとか、新しい市場を得た気になれるというような意味合いで新しい手法を享受することで利益を得る人は多い。

そういう、流行り廃り、あるいは本質的な技術革新(5GとかAIの大部分は本質的な方だと思う)を牽引するのは大企業や革新的な領域にチャレンジするスタートアップの役目なのだと思う。(という話を妻にされて妙に納得した)

おそらく、スタートアップが大企業に買収される理由はこの「本質的な技術革新なのか、流行り廃りなのかはわからないが、大企業がリスクを取りづらい10年後に対して正解を選択していたことで、直近の5年で儲かるビジネスモデルを選択していること」からだと思う。

10年後の”可能性”に投資したい人や大企業は少ない(一部の投資家だけ)が、5年後の利益を買収したい大企業は多いのだ。

 

個人としては、儲ける、儲けないという視点もそうだけど、10年後の可能性を我慢して大きく儲けるより、目の前のユーザーに喜んでもらえる仕事をして、価値に見合った現実的な報酬を受け取るほうが気質に合う。

ただ、10年後も15年後も、30年後も正しい仕事をして、現実的な報酬を得るために常に5年後の未来を見据えたインプットをし続けるような人生を送りたいと思う。

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