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漫画「BANANA FISH(バナナ・フィッシュ)」のあらすじ・ネタバレありの考察・感想。見た目とは違うBL・少女漫画にやみつき

ごらく
ごらく

漫画「BANANA FISH」を読みました。(いろいろな読みづらかったので漫画「海街diary」に逃げたのですが、同じ作者なので同様につらかったです)

最近、アニメ「BANANA FISH」としてアニメ化もされた吉田秋生さんの作品です。2018年に放映されていたので新しい作品かと思いきや、1985年〜1994年で連載されていた作品です。

冒頭にも書いたとおり「読者に負担をかけてくる系」なので、色々な意味で読みづらいのですが読みすすめるうちにとても癖になる作品です。

今回は漫画「BANANA FISH」の魅力、特筆点を紹介します。

漫画「BANANA FISH」の基本情報

ジャンル:クライム、アクション、サスペンス、スリラー
著者:吉田秋生
出版社:小学館
掲載紙面:別冊少女コミック
レーベル:フラワーコミックス
連載期間:1985年〜1994年
発行巻数:全19巻

漫画「BANANA FISH」を読む

まずはあらすじから!

漫画「BANANA FISH」のあらすじ

この作品の舞台はアメリカなのですが、冒頭はベトナム戦争時、ベトナムにいるアメリカ兵たちの会話から始まります。

物語の展開は非常にややこしく、全てを理解してから進もうとするととても苦労するので読み飛ばしましょう。

ベトナム戦争といえば、ゲリラ戦略をしかけるベトナム兵に対してアメリカが容赦ない枯葉剤や空爆などをしかけた末、アメリカは勝利をおさめることができなくなったうえに大量のPTSD患者を生み出してしまった悲劇の戦争です。(PTSDはベトナム戦争がきっかけに生まれたというのも聞いたことがある気がします)

その悲劇の戦争を物語のはじまりに選ぶ吉田秋生さんたるや。

そして、苦労するアメリカ人兵たちの中でひとり、気が狂ってしまった人間がいます。その男は「バナナ…フィッシュ…見…」という一言。タイトルが最初に伏線がはられます。バナナフィッシュとは??

そんな悲劇のシーンを経て、舞台はアメリカへ。

治安の悪いアメリカ、カウンターカルチャーの全盛期? 悪いHIPHOPが流行っていた時期でしょうか。物々しいシーンが描かれた後「ボス」と呼ばれる少年、アッシュが登場します。

アッシュが物語の2大主人公ですが、美少年、若いギャング集団のボスという不思議な設定でこの物語の中心にい続けます。

ネタバレは最低限にしたいので、あらすじはここまで。ただ、魅力をあまりにも伝えられてないので「サリンジャー的アメリカン小説」「BL」「仄暗い物語」が好きな方はぜひ読んでみてください。

以下ネタバレありの考察・感想です。

ここからはネタバレします。

サスペンス映画のラストシーンだけ聞かされる感じになるので、全巻読んだ人かネタバレまったく気にしない人しか読まないでください。

漫画「BANANA FISH」を読む

一見少年漫画だが、中身は完全に少女漫画。というかBL|漫画「BANANA FISH」のネタバレありの感想・考察①

この作品はタイトルにも書きましたが、意外なことに少女漫画。サンデーなどを手掛ける小学館の「フラワーコミックス」で連載されていました。

私はアニメのジャケットからてっきり少年漫画だと思っていたのですが、業界では常識なのか? 想像以上の少女漫画ぶり、あるいはBL。

当たり前ですがKindleのレビューはこういう色味を理解している人で溢れていました。私は「メタモルフォーゼの縁側」を読んで以来BLの楽しみ方を理解していたので楽しめました。

女性がほぼ出てこない&女性が出てきてもすぐ死ぬところに作品の特性を感じます(笑)

アメリカの小説の雰囲気|漫画「BANANA FISH」のネタバレありの感想・考察②

アメリカの小説の雰囲気を感じます。

大学時代に英米文学の授業で呼んだサリンジャーの雰囲気。と思っていたらサリンジャーが1948年に「バナナフィッシュにうってつけの日」というお話を書いていました。

ナイン・ストーリーズに収録されています。書きながら気づいたので(話の中でも出てきたかも)内容は知らないのですが、ぜひ読んでみてください。

また、この漫画を紹介してくれた美容師さんは、あわせて漫画「不滅のあなたへ」、映画「ユージュアル・サスペクツ」、映画「ラースと、その彼女」などの不思議な作品群を紹介されましたが、毛色が似ているわけではありませんが読んでみてはどうでしょう。

めっちゃ暗い。救いが少ない。辛い。辛い。|漫画「BANANA FISH」のネタバレありの感想・考察③

この作品、まじで暗いです。

この話は吉田秋生さんが手掛けた漫画「海街diary」のレビューでも書いたのですが、普通の漫画って「1回暗いイベントがあると1返してくれる」感じだと思うのですが、「この漫画は10回暗いイベントがあると1回しか返してくれない」のです。

漫画「海街diary」(吉田秋生)のあらすじ・ネタバレありの考察・感想。映画とは違って暗くて、暗くて、暗い漫画
漫画「海街diary」を読みました。 漫画「BANANA ...

まじで読みすすめるのが辛いんですが、苦味が癖になるんです。

と、思ってようやくラストにたどり着いたら衝撃のラスト。まったく救われないし、あとがきで作者が「これでいい」と書いているのを読んで、本当にすごい人だなって思いました(笑)

ただ、あれで救われて終わりじゃないところがこの作者たる理由かなと思うので私は好きです。新海誠監督の作品ってこれがいいんだよ! っていうファンみたいなこと言っていますね。私は苦手です。(「言の葉の庭」と「君の名は。」は好きです)

アッシュかっこいいよお。天才、元男娼って…|漫画「BANANA FISH」のネタバレありの感想・考察④

設定からして闇ですよね。

アッシュ天才で、元男娼で、射撃の名手で、でもエイジのこととなると弱くなっちゃう! アッシュくん!

私はアッシュが好きです。

「海街diary」の作者|漫画「BANANA FISH」のネタバレありの感想・考察⑤

これは度々書いていますが、漫画「海街diary」も作者の吉田秋生さんが描いていますが、両者ともまじで暗い。

レビューをぜひ見てみてください↓

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まじで癖になる。メリーバッドエンド的作品|漫画「BANANA FISH」のネタバレありの感想・考察⑥

最後に、本作のラストはまじで?? という展開なのは先ほどもしたとおりですが、吉田秋生さんの作品はまあバッドエンド。「もう最悪。読まなければよかった」的なバッドエンドにもとれるし「まあ、仕方ないよね…」とも取れるバッドエンド。

こういうジャンルは調べて見ると「メリーバッドエンド」というらしく、人によって受け取り方がハッピーエンドにも、バッドエンドにもとれるような作品のことを称するらしいです。

これを機にメリーバッドエンドに目覚めた私がいました。。(多分、メリーバッドエンドですよね)

(余談ですが映画「ラ・ラ・ランド」もマイルド・メリーバッドエンドかなと思いました)

漫画「BANANA FISH (吉田秋生) 」を読み終えたあとは

漫画「BANANA FISH (吉田秋生) 」を読み終えたら、以下の作品もおすすめです。

「トリマニア」(久世 岳)

このお話は「大学生が失恋で留学を決意する。留学先で起こる様々な人間関係を描く物語」です。その舞台が何故か鳥人間が暮らす「トリマニア」であるためタイトルが「トリマニア」。現在休載中ですが、途中までも面白いです。

「野田ともうします。」(Kissコミックス) 

埼玉にある大学を舞台に送る、ちょっと変わった群馬出身の文学女子野田さんの日常を描いた漫画。(超面白いです)

「海街diary」)(吉田秋生)

同じ作者による作品で、鎌倉で暮らす4人姉妹の群像劇です。とても暗いです!

 

それでは今日はここまでで終わりたいと思います。

漫画「BANANA FISH」を読む

出典:漫画「BANANA FISH (吉田秋生・フラワーコミックス)

出典:アニメ「BANANA FISH

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